子どもが10歳近くなり思春期を迎えると、次にやってくるのは反抗期です。
小学生〜高校生の約70%の子どもが経験する反抗期は、親に対して口の利き方が悪くなったり、逆に言うことを無視するなど、マイナスなイメージばかり。
実際反抗期の男の子は暴言を吐く・物を叩いたり壊してしまうなど暴力的で、女子は無視をする・口答えをするパターンが多く、親子が異性であれば反抗的な態度は大きくなると言われています。
行動や反抗期の期間には個人差がありますが、素直で可愛かった子どもの態度が変わってしまったら悲しいですし、いつ終わりが来るのかわからないのも不安ですよね。
私にも10歳になる子どもがいますが、今はまだ優しくて明るくて何でも話してくれる癒やしの存在です。
でもこの子もいずれ反抗期を迎えると思うと、これから先の事なんてわからないのに考えこんでしまうくらいなので、不安な気持ちがよく分かります。
「子どもが反抗期みたいだけど、どうすればいいの?」「この時期にしてはいけない行動ってあるのかな?」とお悩みのあなた!
ここで対応を間違えたまま子どもと接していると、反抗期が長引いてもっと厄介な事になってしまいますよ!
この記事では、反抗期の代表的なシーンに遭遇した私のママ友がとった対応と、反抗期の子どもをさらにヒートアップさせてしまうNG行動をご紹介しています。
私もこれから迎えるであろう反抗期に備えて、先輩方の対応をしっかりインプットしておきました!役立つ事ばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
反抗期にありがちなあのシーン。みんなはどうしてる?
反抗期と言って思い浮かべるシーンの数々。先輩方はどんな対応していたのか気になりますよね。
実際に上の子が反抗期を過ぎた&真っ最中のママ友4人に、どう対応をしたのか聞いてきたのでご紹介します。
人や物に当たる
- 中学生になった息子がやたらと八つ当たりをするようになった。「私にしか八つ当たりできないのね〜」と思って軽く受け流してました。(長男が高1のママ)
- 反抗期が来るまでは毎日仲良く話をしていたのに、壁を殴ったりガラスを割ったりと物に当足り始めた。さすがに頭にきて修理費用の見積もりを子供に請求した。(長男が中3のママ)
- 何か嫌なことがあるとすぐ私のせいにして文句を言うようになってきた。文句を言う以外は基本無視。文句を言われた時は論破で撃退しました。(次女が中1のママ)
物に当たるのも人に当たるのも、ほとんどが家庭内で起きています。
「外で他の人に迷惑が掛かるくらいなら、自分だけで済むだけマシ」と思っていると、意外と流せるそうです。
無視をする
- 学校生活の事や勉強のことを聞いてもひたすら無視!
初めは頑張って話しかけてたけど反応が無いままなのでよほどの事が無い限り話しません。(長女が高1のママ) - 反抗期が始まってからずっと何を言っても無視されていましたが、あまり関わり過ぎないように距離を取っていたらある時ピタッと反抗期が終わった。(次男が中3のママ)
この頃の反抗期は、必要以上に関わりすぎず、言うことは言って見守るのが1番ちょうど良い距離感。
学校で起きたことや困ったことがないか気になるのが親ですが、どれだけ接触を試みても無視されていてはどうしようもないので、子どものテリトリーに踏み込まないようにしているママが多いですね。
「これはホルモンが原因だから」と思っていると反抗的な態度があまり気にならないので、呪文のように脳内で繰り返すのも効果的だそうです(笑)
「死ね」「うざい」などの暴言を吐く
- 何を聞いても話しても「うざい」しか言わなくなったので、話しても無駄だと思って自分からは何も言わなくなりました。(長男が中3のママ)
- 顔を合わす度に「死ね」と言うので、「本気で言ってるの?死んだら満足なの?」と真顔で話をしたら悪いと思ったのか止まりました。(長男が高1のママ)
親からしたらとんでもない暴言ですが、子ども自身は心の底から言っているのではなく、ただ何気なく口にしてしまうのだそうです。
でも反抗期とは言え「許せない」と思った人はガツンと子どもが泣くほど注意をしたり、「反抗期が故の発言でしょ」と思っている人は適当に流したりと、対応は様々です。
私が同じ事を言われたらショックが大き過ぎて泣きそう…
こんな声掛け、アクションはNG!?うまく反抗期を乗り越えよう
今まで何ともなかった対応でも、反抗期では無駄に長引かせてしまったり、親子関係にヒビが入ってしまうことも!悪化させないためにも知っておきたいNGアクションをご紹介します。
命令口調で話す
反抗期の子どもは「〇〇しなさいよ!」と命令口調で言われるのは、特に大嫌い!
今まではダルそうに返事をしていたかもしれませんが、この時期はタブーとも言えます。
これを機に「〇〇してくれない?」と柔らかい言い方に変えたり、やりなさいと言うとやらなかったのに、何も言わなくなってから自分で言われなくてもやるようになったというのもよく聞きます。
我が家もいつまでもダラダラとゲームをやっている時は命令口調で怒っていましたが、あまりに効果がなく疲れてしまったので、一切口出ししなくなった途端に宿題を終わらせているようになりました。
手をあげる
あまりに暴言や無視が酷かったりするとお母さんも人間なのでカッとなってしまう場面はあると思います。
しかし、ここで手を上げてしまうと親子関係は悪化してしまうので反抗期は終わるどころかさらに長引いてしまい、最悪の場合は離れたままになってしまう可能性もあります。
私も経験がありますが、反抗しているくせにいざ手を出されるととてつもない悲しさや絶望感に襲われます。
高校生でも隠れて泣いたことがあるくらいなので、暴力とまでいかないレベルだとしても子どもの傷としては深く残ります。
親となった今では自分がいけないのはわかっているけど、やっぱり当時を思い出すと気持ちがまだ鮮明に残っているので難しいところです。
放置しすぎる
反抗期は放置が効果的と言われていますが、完全に放置をしてしまっては子どもは寂しさを感じてしまう微妙なお年頃。
自分に興味が無いのだと勘違いされると思っても見なかった方向に進んでしまうので、
- 挨拶は欠かさずする
- お弁当やご飯の支度は子どもが好きな物を用意する
- 誕生日は盛大に祝う
など、生活の中で「あなたを気にかけているわよ」と感じ取れるような行動だけは放棄しないようにしましょう。
子どもの反抗期は成長に必要な通過点の一つなので、少し離れた位置から見守ることも大切です。
やたらと詮索する
親として日頃の生活や興味がある事など、つい気になって色々聞きたくなることはありますよね。
しかし、色々聞かれて話したくなるのは反抗期が来るまでの話。
反抗期を迎えてからでは子どもからすると関わり過ぎると鬱陶しいと感じる時期なので逆効果です。
気になることを聞きまくっていたら次の日から何も話してくれなくなってしまったお母さんもいます。
私も学生時代は何でもかんでも聞かれて本当にイヤでした。「心配してるのに!」と言われた事もありますがこの時期は「頼んでいません」としか思いませんでした。
親の心子知らずの通り、この時期は自分以外に気を使う余裕はあまり無さそうなので、子どもが話したい気分が来る日を待ちましょう。
機嫌が悪い時に話さない
子どもの顔色をうかがって行動しているみたいでイヤですが、機嫌が悪い時に気分が上がらないような話をされると大人でもイライラしますよね。
ただでさえ反抗期で機嫌が悪いのに、こんな状態で真面目な話や長〜いお説教をされるなんて最悪です。
自分も子どものどちらかがイライラしている時はまともな話し合いが出来ないので、お互いムダなストレスを溜めないためにも、クールダウンが完了してから改めて話をしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?反抗期を迎えた子どもを見ると「昔はあんなに可愛かったのに…」と淋しい気持ちになってしまいますが、来てしまった以上今はただ嵐が過ぎるのを待つて耐えるしかありません。
子どもも突然のアップデートに混乱している状態なので、イヤな態度をとられても「反抗期だもんね〜」とゆるく構えて大人の余裕を見せておきましょう(笑)
ぜひあなたもこれを参考にして、いつか終わりを迎える反抗期を楽しみに待ちながら子どもに合った対応を見つけてくださいね。